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心電図の勉強、9日目。~異常Q波、早期再分極症候群、QT延長症候群~

はじめに

実力心電図―「読める」のその先へ

実力心電図―「読める」のその先へ

  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: 大型本
今日も、この本(↑)を勉強していきたいと思います。
今回もちょっと気になった所見を書いていきます。
 

異常Q波

・異常Q波は心筋壊死の存在を示す。
・R波高の25%以上の深さと、0.04秒以上の幅を有する。
・Ⅲ誘導単独では病的意義はないことが多い。
・ⅡⅢaVFでの異常Q波は左室下壁の心筋壊死を示す。
 → 責任冠動脈は右冠動脈。
 → 右冠動脈は右室、左室下壁、心室中隔の一部、洞結節、房室結節を灌流する。
・V3R、V4R誘導は右室前面上部であり、右室虚血の診断に有用。
・右冠動脈の近位部で閉塞すると、右室虚血を合併して右室前面の誘導でST上昇。
 

早期再分極症候群

・下壁誘導でノッチ、スラーを伴うJ波。
・下壁誘導、側壁誘導でのST上昇。
・若年者→通常は良性。中年以降に消失することが多い。
心室細動の既往→J波症候群の可能性が高い。専門医受診が望ましい。
 

QT延長症候群

・QTc>0.44秒、女性は0.46秒
1型…T波が大きく、幅が広い。
・2型…平坦化したT波、ノッチを伴うT波。
・3型…T波のはじまりが遅い。
・後天性QT延長は、
電解質異常(低カリウム、低マグネシウム
・薬剤性(抗不整脈薬、抗精神病薬、三環系抗うつ薬、抗アレルギー剤)
脳出血などで起こる。

ここまで

責任冠動脈と心電図変化は難しいですが、
論理的に覚えていきたいと思います。

今日はここまでにします。
次回も続きを勉強していきたいと思います。
(今日の勉強時間:90分)