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心電図の勉強、18日目。~QT延長~

はじめに

実力心電図―「読める」のその先へ

実力心電図―「読める」のその先へ

  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: 大型本
今日もこの本(↑)を勉強していきたいと思います。
今回は「QT延長」について勉強したいと思います

QT間隔

・「Q波の始点からT波の終点まで」を「QT間隔」と呼ぶ。
心室の脱分極から再分極までの時間を示す。
・QT間隔は心拍数の影響を受けるため、補正を行う。
・通常はBazettの式で補正を行う。
 → QTc=QT(s)/√RR(s)
・QTcの基準値:0.36~0.44秒

QT延長

・QT間隔が延長した状態(QTc>0.44秒)。
・多形性心室頻拍(TdP)、心室細動などが誘発され突然死の危険がある。
・学校心臓検診では0.006%、乳幼児では0.1%に発見される。
・薬剤服用、運動制限などが遵守できれば比較的予後はよい。
・突然死を完全に予防することはできない。
参考
 
・先天性QT延長症候群の分類
 LQT1:大きく幅広いT波
 LQT2:平低化T波、notchを伴うT波
 LQT3:T波の始まりが遅い
 ※1~3型が多数を占める。
 ※1~2型はカリウムチャネルの機能低下により再分極の遅延を生じる。

・後天性QT延長症候群
 電解質異常:低カリウム、低マグネシウム
 薬剤性:抗不整脈薬、抗精神病薬、三環系抗うつ薬、抗アレルギー薬、抗菌薬(ニューキノロンマクロライド、ST合剤)
 脳出血

ここまで

今日はここまでにします。
次回も続きを勉強していきたいと思います。
(今日の勉強時間:30分)