心筋虚血を疑う心電図変化
・ST下降→心内膜下に限局した非貫璧性心筋虚血
・ST上昇→心内膜から心外膜におよぶ貫壁性心筋虚血
・ほか、R波増高、QRS軸偏位、QRS幅延長、陰性T波、陰性U波など。
ST上昇型急性心筋梗塞
・波形が時間経過により変化する。
・ST上昇は貫壁性心筋虚血、
・異常Q波は心筋壊死、
・陰性T波は壊死部と正常部との境界部位の心筋障害を示す。
非ST上昇型急性心筋梗塞
・冠動脈の病変部位によらず、V4-V6誘導を中心に心内膜下心筋虚血によるST下降を認める。
・責任冠動脈を推定するのは難しい。
急性前側壁梗塞を疑う心電図
・Ⅰ、aVL、V2~V6誘導でST上昇。
・V2-V3でQSパターン。
・主な梗塞責任冠動脈:左前下行枝。