右脚ブロック
・一般集団の2-3%の頻度、50人に1人くらい。
・基本的には心疾患との関連はない良性所見。
・脚ブロックの場合はストレインという言葉ではなく、2次性ST-T変化(=QRS波に随伴した変化)と呼ぶ。
・右脚ブロックではV1-V2に2次性ST-T変化。
・左脚ブロックではV5-V6に2次性ST-T変化がみられる。
右脚ブロック時の高電位差の診断
・V5(V6)誘導のR波>15mm
・Ⅰ誘導のR波>11mm
Vandenberg BF, 1991
・右脚ブロック型+左軸偏位、左房拡大を伴えば左室肥大の可能性
・左脚ブロックでは左室肥大の診断は困難。
→ 心エコーで診断。
心室内伝導障害
・脚ブロック(完全右脚ブロック、完全左脚ブロック、不完全右脚ブロック)
・分枝ブロック(左脚前肢ブロック、左脚後枝ブロック)
・非特異的心室内伝導障害