完全左脚ブロック
・広いQRS幅(0.12秒以上)。
・V1誘導:rS型 or QS型(S波が目立つ)。
・V6誘導:RR'型 or R型。
・左脚ブロックでは運動負荷心電図をしても虚血の判定が不能。
→V5-V6に2次性ST-T変化があるため。
・完全左脚ブロックではST変化や異常Q波の判断が困難となる。
→2次性ST-T変化やV1-V2でQS型となるため。
→これを前壁中隔梗塞と診断してはいけない。
・胸痛+”新規”の完全左脚ブロックはSTEMI扱いで緊急性あり。
・重症慢性心不全+左脚ブロックの場合、心臓再同期療法の適応を考慮する。