はじめに
12誘導心電図よみ方マスター トレーニング編: 厳選50問に繰り返しチャレンジ!
- 作者:栗田 隆志
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本
RR間隔が整の徐脈性不整脈
・RR間隔が整の徐脈性不整脈の鑑別
① 完全房室ブロック
② 高度房室ブロック
③ 洞不全症候群(Ⅰ型)=洞徐脈
完全房室ブロック
・P波とQRS波が対応せず、完全に解離する。
・P波の周期はほぼ一定。
・QRS波は幅広く、徐脈で周期が一定(心室補充調律)。
→規則正しい徐脈を呈する。
・QRS波の周期はP波の周期より長い。
・補充調律がない場合、心停止となる。
・房室伝導が回復する時間帯があれば、高度房室ブロックと診断する。
高度房室ブロック
・房室接合部の伝導遅延または途絶により生じる。
・QRS波が3:1以上の頻度で脱落する。
・P波がQRS波と対応したときだけ、RR間隔が短縮する。
→この場合のみQRS波の波形が異なる。
洞不全症候群(Ⅰ型)=洞徐脈
・洞結節からの興奮が単に遅くなったもの。
・洞結節の刺激生成能低下によって生じる。
・PP間隔が1.2秒以上延長し、同時にRR間隔が延長する。
・1.5秒以上の延長で臨床的に有意とする。
ここまで
QRS波の波形に注目して、
完全房室ブロックと高度房室ブロックの見分けを
しっかりしていきたいと思います。
今日はここまでにします。
次回も続きを勉強していきたいと思います。
(今日の勉強時間:30分)
12誘導心電図よみ方マスター トレーニング編: 厳選50問に繰り返しチャレンジ!
- 作者:栗田 隆志
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本