Brugada型心電図
・若年男性に多い。
・発症のピークは30代。
・coved型は0.3%程度。
・V1~V3誘導での特徴的なST上昇。
・V1~V3誘導でJ点が2mm以上上昇する。
・V1~V3のST部分で3つに分類される。
・タイプ1:coved型ST上昇+陰性T波。
・タイプ2:saddleback型ST上昇(J点が2mm以上上昇、STが1mm以上を維持)。陽性T波。
・タイプ3:saddleback型ST上昇(1mm以内)。陽性T波。
・タイプ1はハイリスク。
・saddleback型のST上昇の場合、1肋間上で記録してcoved型になった時、タイプ1として扱ってよい。
Brugada症候群
・Brugada型心電図+「若年性」の失神歴や心室細動・多形性心室頻拍、突然死の家族歴などの診断基準を満たしたものがBrugada症候群と診断できる。
・Brugada型心電図だけで無症状の場合、精査は慎重に検討すべき。
・Brugada症候群の心電図は日内変動する。
・安静時心電図で異常がなくても、抗不整脈薬の投与でBrugada型心電図が顕在化する症例がある。
・治療:植込み型除細動器(ICD)。