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心電図の勉強、11日目。~洞不整脈と2度房室ブロック~

はじめに

実力心電図―「読める」のその先へ

実力心電図―「読める」のその先へ

  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: 大型本
今日もこの本(↑)を勉強していきたいと思います。
今回は「洞不整脈」と「2度房室ブロック」について勉強したいと思います。

不整脈

・洞性P波の出現する間隔が変動するために起こる不整脈
・よく見られるのは、呼吸による洞不整脈呼吸性洞不整脈)。
・非呼吸性洞不整脈=自律神経の影響による。
PP間隔が変動するが、PQ間隔、QRS波は正常
P波の形は一定で変化しない
・若年者によくみられる生理的な反応で病的意義はない。

2度房室ブロック(Wenckebach型)

・正常洞調律においてQRS波が時折脱落する。
・PR間隔が徐々に延長して、QRS波が1拍だけ脱落する。
・脱落後はP波に追従してQRS波が出現する。
・脱落前後でPR間隔に変化がある。脱落後のほうが短い。
・頻回に脱落すると2:1房室ブロックと診断される。
・原因は房室結節内の伝導遅延。
・若年者によくみられる。
・MobitzⅡ型2度房室ブロック、高度房室ブロックとの鑑別を要する。

2度房室ブロック(MobitzⅡ型)

・正常洞調律においてQRS波が突然脱落する。
・PR間隔が延長することはない。
・脱落前後でPR間隔に変化はない。
・原因は房室接合部の伝導途絶による。
・器質的変化に起因することが多い。
・高齢者に多いが、若年者にもみられることがある。

ここまで

筋電図の混ざった洞不整脈が機械判定で2度房室ブロックと診断されていました。
再検査をして筋電図がなくなることで、洞不整脈と診断することができました。
このあたりの違いをしっかりと勉強したいと思います。

今日はここまでにします。
次回も続きを勉強していきたいと思います。
(今日の勉強時間:90分)